依頼小説 彩の目覚め 第二話 後輩の覚悟

第二話 後輩の覚悟

217 行 2026/06/30 16:08
 マンションの手前で降りた。40分程度の時間は必要だった。しかし、この時間で彼女は落ち着いた。タクシーを降りる時には、すこしだけ落ち込んでいる状況だが、公園を出るときの様にはなっていない。まだ皆が帰ってくる時間でもないので、誰にも合わずに、部屋に帰った。彼女の部屋はわかっていたので、部屋の前まで送った。  部屋では、報告書を書いて、上司と会社に送って、議事録としてまとめた物を彼女と上司に送った。彼女からの返事はなかったが、月曜日に会社で聞けばいいと思いノートパソコンを閉じた。そして、風呂に入って寝てしまった。個人で持っているパソコンに、メールの着信がないことを確認した。  明日は、土曜日で休みだ。  今週は頭からドタバタした。5日間で7つのクレーム対応を行った。本当に疲れた。徹夜が一日だけだったのはありがたい。  土曜日は昼まで寝て過ごして、日曜日にドライブにでも出かけるかな・・・。  マンションの・・・。寮の部屋割りを決めないと・・・。新しく割り振るのは、3つでよかったよな。会社もワンフロアを返却するなんて・・・。売り上げが落ちているのは解るけど・・・。上が取りすぎ・・・。 ---  思い出して、戸惑った。  彼女が、こんな行動に出る理由が解らない。私は、忘れろと言った。実際に忘れるのが一番いいと思っている。 「なぁ履いていないよな?」  彼女は、俯いたままで、うなずいた。 「どういう意味なのか解っているよな?」  彼女は、小さな声で、”はい”とだけ答えた。 「ひとまず、部屋に入るか?それとも、その場でして欲しいのか?」  意地悪な質問だと解っている。怖がって、逃げてくれるのなら、それでもいいと思った。 「・・・。先輩が・・・。この場で・・・。なら・・・。でも、初めて・・・。優しく・・・。して、欲しいです」 「部屋に上がれ」 「・・・。はい」  よく見ると、昨日の恰好と同じだ。違うのは、インナーやシャツを着ていないことだ。彼女は、下の階だが階段を使えば、ほとんど誰にも合わずに来られるのか?よく、俺の部屋を知っていたな。 「よく、俺の部屋を知っていたな」 「・・・。昨日・・・。帰ってきて・・・。呼び出されると思って・・・」 「呼び出す?」 「はい。先輩・・・。に、迷惑を・・・。おもら・・・。し、をして、ハンカチを・・・。汚して・・・。それに・・・」 「それに?」  彼女を、ベッドに座らせる。俺は、パソコンのデスクの椅子に座って、彼女を見るが。昨日よりは落ち着いているが、緊張と恥ずかしさで、俯いたままだ。 「ぼくの・・・。あっ。わたしの、おも・・・。パンツを、もって・・・。汚して・・・。汚いパンツを・・・」  あぁそうか、俺がおもらしで汚したパンツやストッキングを取り上げたから、何か命令されると思ったのか? 「それは悪かった。袋に居られたままだ。持って帰るか?」 「・・・。はい。でも・・・。先輩が、欲しいのなら・・・。あっ・・・。はず・・・。かしい、です。でも、先輩になら・・・」 「うーん。安心しろというのもおかしいけど、誰にも言わないぞ?それじゃダメなのか?」 「ダメ・・。じゃない。でも・・・」 「そうか、”でも”安心できないのか?」  首を大きく横に降る。  じゃぁなにが?と思ってしまうが、彼女自身がよくわからない状況なのだろう。 「初めてなのだろう?」  うなずく 「怖いだろう?」  横に首を降る。  怖くない? 「本当に、黙っているし、誰にも言わない。パンツもストッキングも返す。そうだな、ハンカチは、君が洗って返してくれるのか?」  うなずいてくれる。これで、もう大丈夫だと思った。  俺からの要求がないから困惑していたのか?  彼女は、立ち上がって、スカートを脱いだ。上着も脱いで、全裸になる。 「え?」 「先輩は、私が嫌い?なの・・・。ですか?」  いきなり全裸で、抱き着かれる。可愛い後輩だ。可愛いと思っている。抱けるし、付き合えるのなら付き合いたいと思う。小さな胸を押し付けられて、椅子に座っている俺に抱き着いてくる。大きく足を広げて、上に跨ってくる。息がかかるくらいの距離に可愛い幼さが残る顔が迫ってくる。  彼女から溢れだす女性特有の甘い匂いと、興奮か緊張をしているのか、汗の匂いが混じって、淫靡な匂いが二人の間から漂ってくる。  匂いと感触に刺激されて、下半身が大きくなる。  彼女が跨っている状態だ。彼女も感じているのだろう。 「いいですよ?先輩の彼女にして・・・。なんて、言いません。先輩の命令ならなんでも・・・。は、無理かもしれないけど、従います」 「俺は・・・」 「知っています。先輩の同期の人たちが話しているのを・・・。聞いちゃいました。先輩には、大切な人が・・・。でも!でも!だから・・・」 「犯すことになるぞ!いいのか?」 「はい。ぼくの身体を好きにして・・・。いいです。ぼくは、先輩のことが好きです」 「え?」 「気が付かれていないと・・・。思っていたけど、我慢ができません。ぼくは先輩が好きです。先輩に、他に好きな人が居ても、ぼくは先輩が好き」  彼女は、首に手を回してきて、唇を合わせてきた。 「へへ。ぼくの初めてのキスは先輩にあげます。だから、ぼくのはじめても貰ってください。そのあと、捨ててくれても・・・。いいです」 「・・・。捨てないよ」 「え?」 「捨てない。|彩《さや》のことは可愛い後輩だと思っていた」 「・・・。それで・・・、も、うれしい」 「すこし、ドジなところがあるけど、仕事を真面目にする。可愛い後輩だ」 「え?ドジ?」  そこにびっくりする?顔をあげるほどにびっくりされても困るのだけど?  彩は、会社では天然のドジだと思われているぞ?男嫌いでなければ、彼女にしたいと思っている奴が押し寄せるだろう。 「よく、会社の入口で躓くだろう?毎日、同じ場所にあるはずのタイムカードを探したりするだろう?昼ご飯を食べ過ぎて眠くなって、仕事中に寝てしまう事もあるだろう?ときどき、よだれを垂らして慌てて起きることもあるだろう?誰にもバレてはいないと思って拭いているよな。あぁバグがわからないと、ペン回しをしているよな。何かわかると、ペンを咥える仕草をするな。飲み物は、甘くしたココアが好きで、最近のブームは食後のゼリー。イチゴ味が好きだな。そんな、彩を可愛い、素敵な女の子として認識しているよ」  思いつく限りのことを、彩に話をする。すこしでも緊張が和らいでくれると嬉しい。そうしないと、本当に犯してしまいそうだ。 「・・・。ぼく・・・」 「そうだ。俺のペンを返せ・・・とは、言わないけど、同期の男に・・・。もうバレても問題はないかな。知っていると思うけど、このマンションは来月で下のフロアの契約は打ち切る」 「ペンは・・・。それに、同期?断りましたよ?え?どういう・・・・。ふへぇ?え?あっ・・・」 「彩が申請していた部屋は、彩以外に申請がなかったぞ」 「・・・。え?え?なんで?」 「彩は、可愛いよ」  今度は、俺から彼女にキスを返す。 「先輩?」  彩を抱きしめる。甘い香りに混じって、違う匂いを感じられる。  彩の顔は、期待している顔だ。  ズボンの中で大きく膨れ上がっている物は、彩の誰にも触られたことがない部分を刺激している。 「彩?どうした?」 「あの・・・。知らない・・・。初めてで・・・・。解らない・・・。先輩。きつくないですか?」 「大丈夫だよ」  どうやら、彩は話を変えたいようだ。見られていたことも、可愛いと言われるのも恥ずかしいようだ。抱きしめながら、”え?”を連発していた。すごくいじめたくなってしまう。 「本当ですか?」 「彩が刺激を加えなければ大丈夫だ」 「え?ぼく、重いですか?」 「重くないよ。刺激は違うよ。こういうことだよ」 「きゃぁ」  可愛い悲鳴をあげるが、全裸の時点で刺激を与えているとは考えていないようだ。彩の細い腰をもって、すこし、押し付けるようにして腰を動かす。 「あ!あっ!ふへぇ。ん?あっ。解りました。解りました。あっ。ダメ・・・。あっ・・・。気持ち・・・。あっあっ」  また抱きしめてキスをする。 「彩。可愛いよ」 「うううう。いじわる。です」 「嫌いになった?」 「うううう。なれない・・・。です。そうだ。悪い先輩には、おしおきです」  彩は、そう言って腰を浮かした。 「え?」 「どうした?」 「なっ。なんでもないです!下を見ないでください!」  彩のエッチな汁が俺のスエットについて濡れているのだろう。自分では気が付かないくらいに濡れていたのだろう。見なくても解る。彩は、恥ずかしそうにしながら、スエットを脱がそうとしている。動作が可愛かったので、すこしだけ腰を浮かしてあげると、スエットだけではなく、パンツまで脱げて、大きくなった物が、飛び出してくる。初めて見るであろう(自己申告で、初めて)物を、すこしだけ凝視してから、また同じ位置に腰掛ける。彩の股間に当たっている。すこしだけ恥ずかしそうにするが、どこか嬉しそうにも見える。腰の位置を調整していると、股間同士が当たる。  体重を気にしていたが、離れたくはないのだろう。  自分が全裸なので、私も全裸にしたいようだ。  上を脱がして、俺に抱き着いてくる。 「先輩。初めてを貰ってください」 「いいよ。その代わり」 「はい。なんでもします」 「本当に?」 「はい。エッチなことも、それ以外も・・・」 「そうか、それなら、俺の彼女になってくれる?」 「え?彼女?」 「そう。彩。好きだよ」 「はい。はい。先輩。私も好きです」  抱き合ってキスをする。

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